記念日プレゼントの予算の決め方|相場より「ふたりの基準」をつくる考え方とワークシート
公開・執筆: Milivy 運営チーム
「記念日のプレゼントって、いくらくらいが普通なんだろう」。そう思って調べると、出てくる金額は記事ごとにばらばらで、読めば読むほど決まらなくなります。それも当然で、相場はあくまで誰かの平均であって、ふたりの収入も、記念日の数も、お金に対する感覚も反映されていません。この記事では、相場を探す代わりに、ふたりの基準を自分たちでつくる手順を紹介します。年間の記念日カレンダーで配分する、上限を話し合う、お金以外の単位で贈る。最後に、そのまま書き込めるワークシートとQ&Aを用意しました。
相場を探すほど、決まらなくなる理由
相場という数字には、いくつかの前提が隠れています。学生かどうか、ひとり暮らしか同棲か、記念日を年に何回祝う関係か。その前提がふたりと違えば、数字を合わせる意味はありません。
相場に合わせて決めたときに起きやすいのは、次の3つです。
- 片方が無理をする。相場に届かせようとして、翌月の生活が苦しくなる
- もらった側が気を遣う。「同じくらいのものを返さないと」と、贈り物が負担に変わる
- 翌年のハードルが上がる。一度上げた金額は下げにくく、記念日のたびに前回との比較が始まる
どれも、記念日を楽しむはずが、記念日に追われる形です。予算は他人の平均から逆算するものではなく、ふたりの1年から逆算するもの。ここから先は、その逆算の手順です。
手順1:年間の記念日カレンダーを書き出す
最初にやるのは、金額を考えることではなく、1年のうち「贈り物が発生しそうな日」をすべて書き出すことです。誕生日はふたり分、付き合った記念日、クリスマス、バレンタインとホワイトデー、旅行、それに100日や半年などの節目。書き出してみると、思ったより多いことに気づきます。
書き出したら、それぞれに「大・中・小・なし」の規模を割り当てます。例はこんな形です。
| 月 | 記念日 | 贈り物 | 規模 |
|---|---|---|---|
| 2月 | バレンタイン | あり | 小 |
| 3月 | ホワイトデー | あり | 小 |
| 5月 | パートナーの誕生日 | あり | 大 |
| 7月 | 付き合った記念日 | あり | 中 |
| 9月 | 旅行 | なし(旅行そのものが贈り物) | — |
| 11月 | 自分の誕生日 | あり | 大 |
| 12月 | クリスマス | あり | 中 |
| 毎月 | 月ごとの記念日 | なし(言葉だけ) | — |
ここで大事なのは、全部を「大」にしないことです。年に1〜2回の「大」を決めて、残りは「中」か「小」、あるいは「贈り物なし・言葉だけ」にします。言葉だけの記念日があるのは、手抜きではありません。贈り物のない記念日があるから、贈り物のある記念日が際立ちます。
どの日を記念日にするかは、ふたりで決めて構いません。節目の種類はカップルの記念日一覧に整理してあるので、書き出すときの参考にしてください。
手順2:ふたりで「上限」を話し合う
カレンダーができたら、金額の話に入ります。決めるのは「いくら贈るか」ではなく、「ここまで」という上限です。上限さえ決まっていれば、その範囲でどう使うかは、それぞれの自由にできます。
話し合っておきたい項目は4つです。
- 年間の合計の上限。1年で記念日に使う金額の、ふたりそれぞれの上限
- 1回あたりの上限。「大」の記念日と、「中・小」の記念日で分けておくと決めやすくなります
- 相談ライン。「これを超えるときは事前に相談する」という金額。サプライズをしたいときも、このライン以下なら黙って進めてよい、と決めておけます
- 見直す時期。生活が変わったら上限も変わります。「毎年、年始に見直す」のように、話し直すタイミングを先に決めておきます
切り出し方は、軽い言葉で十分です。
「今年の記念日、どれくらいの感じにする? お互い無理しない範囲を先に決めておきたくて」
収入に差があるときは、同じ金額ではなく、同じ負担感を目安にします。金額をそろえようとすると、どちらかに無理が出ます。「それぞれが無理のない額を出す。金額が違っても気にしない」と最初に言葉にしておくと、贈るときも受け取るときも気持ちが楽になります。
話し合いで避けたいのは、相手の希望を聞く前に「今年は安く済ませたい」と宣言だけしてしまうことと、過去のプレゼントの値段を持ち出すことです。どちらも、話し合いを「交渉」に変えてしまいます。
手順3:お金以外の単位で贈るものを決める
予算の話をすると、贈り物は「お金」だけで測るものだと思いがちです。けれど、贈り物には時間で贈るものと、手間で贈るものがあります。上限を決めたあとに、この2つを足しておくと、予算が小さい記念日でも中身は薄くなりません。
| 贈り方 | お金の代わりに使うもの | 向いている記念日 |
|---|---|---|
| 時間を贈る | 半日〜1日を空ける、相手のやりたいことに付き合う | 月ごとの節目、平日の記念日 |
| 手間を贈る | 手紙、手料理、写真を選んで並べる | 付き合った記念日、半年など |
| 体験を贈る | 一緒に行く場所、一緒に作るもの | 誕生日、1周年 |
| 言葉だけ贈る | 朝の一言、夜の電話 | 贈り物を「なし」にした記念日 |
「時間を贈る」の具体例は、相手が前から行きたがっていた場所に丸一日付き合う、相手の趣味の予定を優先して自分の予定を空ける、家事や用事を引き受けて相手の休日をつくる、といったものです。「手間を贈る」なら、手紙が代表です。書き方の型は記念日メッセージの書き方にあります。写真をふたりで選んで一枚のカードやアルバムにするのも、時間はかかりますがお金はほとんどかかりません。記念日の写真の残し方も参考になります。
ひとつだけ線引きがあります。時間や手間で贈るときは、実際に時間と手間をかけることです。「今年は手紙だけね」と言いながら当日に5分で書いた手紙は、相手にもそう見えます。お金を使わない代わりに、準備に時間を使う。この置き換えができていれば、金額の小さい記念日が「軽い記念日」になることはありません。
何を贈るかで迷ったら、記念日プレゼントの選び方に、予算帯ごとの方向性と相手のタイプ別のヒントをまとめています。この記事は「いくらにするか」を決めるところまで、選び方はそちらで、と分けて読んでもらえれば十分です。
予算の決め方ワークシート
ここまでの手順を、そのまま書き込める形にしました。ふたりで一緒に埋めるのが理想ですが、まず自分で埋めてから相手に見せる形でも構いません。
| 項目 | ふたりの答え |
|---|---|
| 今年、贈り物が発生しそうな記念日の数 | |
| そのうち「大」にする記念日(1〜2つ) | |
| 「贈り物なし・言葉だけ」にする記念日 | |
| 年間の合計の上限(それぞれ) | |
| 「大」の記念日の1回あたりの上限 | |
| 「中・小」の記念日の1回あたりの上限 | |
| 事前に相談する金額のライン | |
| 時間で贈る記念日 | |
| 手間(手紙・写真・手料理)で贈る記念日 | |
| 上限を見直す時期 |
埋め終わったら、ふたりのカレンダーに規模と一緒に書き込んでおきます。「5月、誕生日、大」「7月、記念日、中、手紙」のように、贈り方まで書いておくと、直前になって慌てることがなくなります。埋めた内容は、翌年の見直しのときの土台にもなります。
予算にまつわる疑問と答え
Q. 相手のほうが明らかに高いものをくれました。次は合わせるべきでしょうか。 A. 金額を合わせるより、次の機会に時間や手間で返すほうが自然です。そもそも上限を話していなかったなら、それを話すきっかけにします。「すごく嬉しかった。でもお互い無理しない額を決めておかない?」で、話は前に進みます。
Q. 予算の話をすると、雰囲気が冷めそうで言い出せません。 A. 冷めるかどうかは、言い方で決まります。「安く済ませたい」ではなく「無理しない範囲を一緒に決めたい」は、相手の生活を大切にする言葉です。記念日の直前ではなく、何もない日に話すのもコツです。
Q. 記念日が多くて、全部に贈り物を用意するのは無理です。 A. 全部に用意する必要はありません。「言葉だけの記念日」を意識的につくります。朝の一言と夜の乾杯だけの記念日があるから、贈り物のある日が特別になります。
Q. 学生で、使える金額がかなり少ないです。 A. 時間と手間で贈る比率を上げます。手紙、手作り、丸一日の付き添い。金額の少なさを謝る必要はありません。謝ると、相手は「気にしていない」と言う役を引き受けることになります。
Q. 毎年同じ予算でいいのでしょうか。 A. 毎年変えて構いません。生活が変われば上限も変わります。大切なのは金額を固定することではなく、「見直す時期」をふたりで決めておくことです。
まとめ
- 相場は他人の平均。予算はふたりの1年から逆算する
- 年間の記念日をすべて書き出し、「大」は年に1〜2回、残りは「中・小・言葉だけ」に配分する
- 決めるのは金額ではなく上限。年間、1回あたり、相談ライン、見直し時期の4つ
- 収入差があるなら、同じ金額ではなく同じ負担感で
- 時間・手間・体験で贈る記念日をつくる。その代わり、準備の時間は本当にかける
年間のカレンダーを書き出してみると、記念日は「いつか来る日」から「次に来る日」に変わります。Milivyは、ふたりの記念日をまとめて登録し、次の記念日までのカウントダウンをふたりで共有できる記念日共有アプリです。書き出したカレンダーを、毎日眺める場所に置いておきたいときに。